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統合失調症になった人との接し方とは? 恋人だから出来る事

2017.11.15

統合失調症というのは、名前は聞いた事があっても詳しい症状が意外に知られていません接し方にも気を配る必要もあります。

もしあなたの恋人が統合失調症だったとしたら、どうすればいいでしょうか?

まずは病気に対する理解が第一歩です。病気について理解をしたうえで、恋人だからこそ出来る事などについてご説明いたします。

恋人が統合失調症と診断された時の接し方

統合失調症とはどんな病気でしょうか?

大まかに言えば、病気の様相は大きく二つに分かれます。一つは陽性であり、症状としては幻覚、幻聴、被害妄想、行動異常などが見られます。もう一つや陰性であり、こちらの症状は、感情が平板化して無表情になります。意欲の低下や引きこもり、コミュニケーション障害などが見られます。

どちらか強くでるかは、個人差があります。陰性症状はうつ病と一見症状が似ていますので注意が必要です。

現時点では統合失調症は完治するものではないと言われています。症状は改善しますが、それは正常な状態を保つという意味であり、治療は続ける必要はあります。

しかし、陽性症状であれば、薬でかなり改善されて、社会復帰も可能なぐらいには回復可能と言われています。ただし、陰性症状については、薬が効かないために、かなり時間がかかると言われています。

まずは恋人の症状については把握してみてください。

統合失調症で陽性症状の際の恋人への接し方

陽性症状というと「幻覚」「幻聴」「被害妄想」「行動異常」などが見られます。

具体的に言えば、「周りの人が全て自分に悪意がある」「自分はストーカーされている」「誰かが盗聴器を仕掛けている」などです。

この際、相手が訴えてきた内容に対して、真向否定してはいけません。統合失調症というのは、脳の感情や考えの配線がバラバラになってしまって、中々一つにまとめられなくなった状態なのです。

だからどんなに理論的に自分が正しいと証拠を見せても、恋人はそれを考えとして受け入れたり、感情と結びつけることが出来なくなってしまうのです。

ただし、辛い原因は脳が作り出した幻想だとしても、恋人が辛いと感じる感情だけは本当ですから、その感情に寄り添うようにして、辛い気持ちには同意してあげてください。ただし、幻覚や幻聴、被害妄想に関しては同意する必要はありません。

統合失調症で陰性症状の時の恋人への接し方

恋人は、生きていく気力がほとんどない状態です。感情も表現できず、コミュニケーションですら満足に取れない事もあります。

統合失調症は前述したように、一生付き合っていく病気です。陽性症状に比べて、陰性症状は改善しにくい点もあります。でも治療を続けていけば、症状が改善される事はあります。希望は失わない事が大切です。

ついつい恋人として良くなって欲しいから「頑張ろう」と励ましたり、「そんな事ではだめだ」叱咤したりしたくなるでしょう。でもこれは恋人にとっては逆効果でしかありません。

何か一つでも症状が良くなったら、一緒に喜んであげて、辛い時は傍にいて、一緒に病気を治そうと寄り添う姿勢が大切です。

恋人が一人暮らしだったり、親がすでに老齢だったりすると、家族が面倒みられない事があります。そんな時に病院に付き添っていくこと、薬を管理を手伝う事ももとても大切なことなのです。

距離を置く事が逆に恋人のためになる事もある

恋人のために尽くしてあげたいと思うのは当然の心理です。

しかし時として恋人自身が、「あなたと距離を置きたい」と思う事もあるかもしれません。というのも、恋人は今、非常に大変な状態であり、とても恋人の事を思う心の余裕がない事もあります。自分の治療に集中したいという思いもあるかもしれません。

また家族から「距離を置いて欲しい」と頼まれる事があるかもしれません。

病気の恋人と距離を置く事は、まるで見捨てたようで、罪悪感を感じたり、愛している人と別れるのが辛いからと抵抗する気持ちもあるでしょう。

でも、恋人やその家族の意思を尊重してあげるのもまた大事な事なのです。寄り添うのも愛であれば、距離を置いて見守るのもまた一つの愛なのです。

自分の気持ちばかり考えて、無理強いしないように注意してください。あくまでも何が恋人にためになるかを優先してあげてください。

統合失調症は決して珍しい病気ではない

現在日本では、統合失調症の人は全人口の0.5%いると言われています。0.5%というとすごく珍しいように感じますが、例えば600人ぐらいいる学校であれば、3人は統合失調症という事です。つまり一学年に一人いる計算になります。

こう考えると決して、珍しい病気ではありませんよね。うつ病だって、日本人の全人口の1〜3%程度いると言われていますので、先ほどの例で言えば、600人いる学校であれば、6人から18人です。こう見ると決して対岸の火事ではありませんよね。

つまり、精神疾患というのは決して珍しい病気ではないのです。ただ、あまり人に言う事が少ないため、身近な人が罹っているのを知らないだけなのかもしれません。

もしあなたの恋人が統合失調症になったとしても、病気について学び、接し方を知り、相手の意思を尊重する事で、恋人の病気も改善する事もあります。

そして一番大変なのは恋人当人である事を忘れないでいてあげてください。

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